ごあいさつ

一般社団法人鹿児島県設備設計事務所協会
会 長  田中 義人

 令和3年より会長職を引継ぎ1期2年が終了しました。不慣れな役職に戸惑いながらも皆様のご協力を
頂き無事乗り切ることができましたことを、まずは御礼申し上げます。
次の2期目の2年を務めさせていただくこととなりましたので、引き続きよろしくお願い申し上げます。
この2年間はコロナ禍での協会活動となり、これまでの常識が通用しない中で手探りの状況が続きました。
本年5月8日にコロナ感染症が5類に引き下げになり、やっと平常の生活が戻ってきたように感じます。
とはいえ、コロナ禍前から課題となっていた労働力不足や資材高騰・資材不足など変わらない状況が続いて
おり、ロシアによるウクライナ侵攻による世界情勢の不安定化や中国と米国の対立、欧米の金利上昇に伴う
金融不安など私たちを取り巻く状況はグローバルな動向の中で翻弄されているようなところもあります。
身近な話題としては西之表市の馬毛島への米軍訓練施設移転工事の本格化や、隣県熊本県のTSMC工場
建設など大きいプロジェクトが進んでおり、その影響が日々の業務で感じられるところです。
このような状況の中、私たち設備の業務に直結する話題として省エネ基準の強化(適合性判定基準の引上
げなど)があります。建築主の省エネへの意識も高まり、規制基準を下回るのみならず誘導基準までの引上
げ、ZEB化などの要望が一般的になりつつあります。また、一昨年より鹿児島県が推進してきたBIMに
ついては本年度、BIMを条件とした設計業務が発注されました。
省エネ対応としては大規模な建築物でなければ、建物外皮の断熱性及び遮熱性の向上と高効率機器の採用に
よりある程度対応できそうですが、ZEBとなるとかなりハードルが高くなります。またBIMについて
は、設計・施工・管理で紐付けされれば、生産性の向上や品質向上・省力化などが実現できる訳ですが、
分業化が進んだ現状でのルール作り、確認申請や契約書などへの対応、業務報酬の計算方法など課題が多く
あります。
また、慢性的な次世代担い手不足という課題を抱えながら、日々の業務を消化する中でどのような方法で
このような難しい課題を乗り越えていくことの困難があります。私どもが置かれている現状を発注者に正し
く伝え、また適正な業務報酬を提示していただくこと、若い人たちへ設備設計という職業の楽しさを積極的
に発信していくことは大切なことです。しかし、現在の状況でこのような課題を解決するためにはこれまで
の活動の枠を超えた考え方や活動が必要になってきているのではないかとも考えるところです。
私は、2年前に次の世代へつなぐ役割を果たすことを皆様に約束して協会の代表となりました。あと、2年
をこのお約束と今述べたような我々の課題となっていることを少しでも前進できるよう皆様と共に努力して
参りますので、協会正会員、パートナ企業会員の皆様のこれまでと変わらぬご理解とご協力をお願い申し上
げます。